バッチャン
  バッチャンはハノイ市の中にある陶器の村です。ハノイの中心からは紅河を渡って対岸にあります。ハノイ中心部から、バイクで30分くらいでしょうか。
 ここに来ることになったのは、友人が行くというのでついていっただけなのです。村の中は舗装されておらず、すぐに泥だらけになるような足下の悪さです。でも、入ってみると思ったよりも規模が大きく、村全体が陶器の製造に関わっているようでした。また、陶器の製造によって相当に潤っているようで、外車を留めている陶器販売店もありました。
 陶器の種類はよくわからないのですが、絵付けを施した中国風のものがほとんどです。最初の写真にあるような大きな壺もありました。ただ、その絵付けの内容が、あるものは芸者だったり、あるものは鎧甲の騎馬武者だったりと日本のものがあってびっくりしました。聞くと、別に絵付けは何でもいいので、雑誌やいろいろな媒体で見た絵とかをコピーして書いているとのことでした。
 村の陶器を作っている人々は2種類に分かれているようです。日常使うものを作る人々と新しく作品を生み出そうという人。真ん中の写真はそうした日常生活で使う陶器を大量に作っているところのものです。同じ柄の絵付けを3人の女の子が素早く、陶器に書き付けていきます。僕もちょっと試しに書かせてもらいましたが、単純そうな絵ですが、結構きれいに書くのは難しかったです。彼女たちの1ヶ月の給料は60ドルくらいと言っていました。これはハノイ近郊では結構良い額ではないかと思います。もちろん、重労働ではありますが。
 一方、後者のアトリエを写したものが最後の写真です。深い青のお茶碗がきれいで、買い求めてしまいましたが、作製者の名刺にはArtistとありました。彼はどちらかというと絵付けの方に興味があるようで、形状自体はふつうのお湯のみでした。
 2階が陶器を型作り、絵付けをするところで、一階に小さな釜があるようでした。そこにいた短い時間にも、何人かお客さんがきており、案外人気のある陶芸家なのかもしれません。興味のある方は行ってみてください。

 Nguye^~n Xua^n Nguye^n
 Ba't Tra`ng, Ha` No^.i
 Tel:94.4.8740402


バッチャン再訪
何年ぶりでしょうか?バッチャンに久しぶりに行ってきました。 以前は舗装されておらず、雨が降ると水たまりだらけだった道も非常にきれいになり、お店の数も増えた上に、どのお店も非常にきれいになっていました。
上に紹介したNguyenさんのお店もとてもきれいにおしゃれになっていました。お店の名も新たにDelicious Ceramicとつけ、それなりに流行っているようでした。
ベトナムの変化は今の日本と比べようもなく早いなと再認識したバッチャン再訪でした。

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