カード遊び
 今年(98)のGWはまたハノイへと行ってまいりました。GWのハノイは急激に暑くなり、決して過ごしやすいとはいえません。でも、だんだんハノイのことが好きになってきています。それは、この象のお寺のおじいさんたちのように知り合いが増えてきたからでしょう。今回もハノイに行ったときの恒例になっている象のお寺詣でをしたとき、ご老人たちがカード遊びに興じていたので、しばらく見物していました。
 老人たちの一人によるとこのゲームはCha('nといい、中国から渡ってきたものだと言っていました。ゲームは同じ種類のカードを集めるのが基本のようですが、同じカードの組をCha('n、異なるカードの組をCa.というようで、その組が何かの役になっているようです。印象としてはトランプのセブンブリッジのような感じでした。
 ゲームはまずカードを配るところから始まります。おっと、その前に掛け金を中央の皿の下の箱に入れなければなりません。そう、このカード遊びは賭事なのです。
 お金を入れてエントリーがすむとカードを配りますが、すべてのカードを配るわけではなく、人数分とあと真ん中に残しておくカードに分けます。
 さて、自分のカードを取り、配られたカードをそれぞれ自分で分けて組ができているかを確認します。そして、組になっていないカードから確率の低そうなカードを捨て、新しいカードを引いて同じ組を作っていくわけです。
 また、他人の捨てたカードを取ることもできます。取れるのが順番によるかどうかは確認できませんでした。
 さて、そうやって組を作っていき、うまく役ができたら上がりです。役によってもらえる掛け金も違うようですが、どういった役なのかはさっぱり分かりませんでした。
 しかし、このカードゲームはやっている方としては熱くなるなかなかおもしろいもののようで、いつもはぼくの相手をしてくれるおじいさんたちが、ゲームにかかりきりになってあんまり相手をしてくれませんでした。ちょっと悲しかった。
 このCha('nというゲームは北部のもののようで、南部にはba`i tu+' sa('cという、似たようなゲームがあることを帰国してから知りました。


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