ハロン湾
 ハロン湾はベトナムでもっとも有名な観光地です。ハロン湾は海の桂林とも呼ばれる景勝地ですが、実はこの手の風景は中国南部からベトナム北部にかけてたくさんあるのでした。実際ハノイ周辺ではハ・タイ省やニン・ビン省(タム・コックあるいはビックドン)なども有名です。
 ハロン湾に行くにはハノイ出発の現地のツアーに参加するのが一番楽だと思います。ハロン湾までの交通は結構不便ですし、値段交渉が相当にやっかいです。もちろん一人で行けないこともないのですが、一人でボートを借りるのは割高で割に合わないでしょう。もし個人で行った場合は、ツアーが来る頃を見計らって船員と交渉してみると安く上げることができると思います。これの応用で、ハノイまでの帰りについてはツアーのミニバスと交渉してみることもできます。
 ハノイからのツアーは泊まっているホテルの受け付けで頼めば手配してくれます。96年当時1泊2日ですべて込みで$25でした。このツアーで使った宿泊先はミニホテルでファンしかないような所でした。季節的にはまだそれほど暑くなかったので、問題はありませんでしたが。あと、おまけに、ツインを他のツアー客と相部屋。僕の時は、ツアーにもう一人日本人男性がいたので自動的に部屋割りされてしまいました。
街の旅行代理店やグリーンバンブーやダーリンカフェなどでも頼むことができます。
 上に示した写真はハロン湾の一般的な風景なのですが、ハロン湾に限らず北部って下の写真のように曇天のことが多く、上の写真のような晴天に恵まれるのは幸運な人のようです。僕は初日の午後わずかだけ晴れ間が覗きました。

 ハロン湾一泊二日のツアーはたいていハノイを朝に出発して昼頃ハロン湾に着いて昼食、午後を遊覧船に乗って島巡りをし、翌日の午前中にまた遊覧船に乗ったあと、午後ハノイに帰るというパターンが一般的なようです。
 この遊覧船巡りでは、島々の間を船で通り抜けて行くだけでなく、島に上陸して洞窟を歩くことや、あと小舟に乗り換えて近づくというのもありました。
 ハロン湾のツアーの中では、島の内部が海底で海とつながり湖?あるいは湾になっているところがもっともきれいでした。ここへは小舟に乗り換えて、洞窟(と言うほどの長さではないけど)を潜って入るのです。この中にはいると外の世界と隔絶された感じがして、とても静かで心地よいところでした。

 それはまるでカルデラの中の湖のよう。周りは切り立った崖で、鳥の鳴き声が湾内に響き渡り、静かに聞き入っていたいところでした。しかし(笑)、ベトナム人はそういうときも静かにしていないんですね。わあ、なんてきれいなんだ!みたいなことを大声で語り合っていて、ちょっと雰囲気が味わえなく、悔しい思いをしてしまいました。
 それなりに楽しめたハロン湾ツアーですが、僕としてはどちらかというとニン・ビンやハ・タイの同じ景色が陸にあるところの方が好きです。海の上だと、同じような光景が続きすぎるからでしょうか?

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