香寺
 Chu`a Hu+o+ng(香寺)はハノイ近郊の非常に有名なお寺です。ハノイの人はこのお寺に2月頃詣るのが習慣のようで、このときはボート乗り場から各寺院まで人混みで歩けないほどだそうです。
 位置的にはハノイから南に向かって約70km、車で2時間程度かかります。ハノイからのツアーはどれも10ドルくらいで、これには拝観料と昼食代は含まれていません。拝観料は往復のボート代も含まれていますので、いずれにしろ払わなくてはなりません。その手続きはガイドの方がやってくれます。
 『歩き方』には現地での昼食は観光地のため高めと書いていますが、実際に食べたところではそれほど高くもありませんでした(空芯采の炒め物とご飯で10,000ドン)。ハノイでパンなどを買っていってもいいですが、結構歩きますので荷物になると思うなら、現地の食堂で食べてもいいと思います。
 ハノイからのツアーは泊まっているホテルの受け付けで頼めば手配してくれます。街の旅行代理店やグリーンバンブーやダーリンカフェなどでも頼むことができます。
 車で香寺への出発点の町まで来ると、そこで鉄製のボートに乗り換え、香寺へと向かいます。香寺は一つの寺があるのではなく、川に沿っていくつかの寺院で構成されています。ハノイからのツアーは、ボートの終点にあるお寺とそこから山を歩いた突き当たりにある洞窟寺院にしか行きませんので、ゆっくりと見たいという人はツアーでない方がいいと思います。
 ボートを漕ぐのはビック・ドンと同じく、やはり女性です。ボートは鉄製なのでちょっと情緒に欠けるかもしれません(ビック・ドンの方が竹で編んだようなボートなので情緒がありました)。川自体の深さは大したことがなく、上流側では1mもないような感じで、途中腰まで浸かって水草を採っている人もいました。
 ボート降り場から近くにある寺を見学したあと、山道を登って終点の洞窟寺院まで歩いていきます。それほど急なところはありませんが、靴は歩きやすいものを履いていった方がいいと思います。所々で休憩して、往復2〜3時間の道のりです。
 休日には近くの子供たちが、出発地のボート乗り場から一緒のボートに乗って飲み物などを詰めたバケツを片手についてきます。うるさいと思うかもしれませんが、まあ、ベトナムではよくあることです。
 香寺の名は、この山に自生している植物からついたようです。ガイドさんが香寺のある山の樹木の幹を剥ぎ取ってかがせてくれましたが、独特のにおいがするのです。

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