ホイアンという街
 ホイアンは欧米人にとても人気のある街です。静かで過ごしやすいためでしょうか?他の街のようなバイクの喧噪も少なく、確かにホイアンは静かです。トゥボン川のほとりにあるこの街は、中世まで交易で栄えた港町でした。往時には日本人街もあったそうで、来遠橋という屋根付きの橋はまたの名を日本橋と言うし、郊外には日本人の墓もあるようです。こうした縁からか、昭和女子大を中心としたグループがホイアンの家屋保存活動をしていたり、絵はがきを作ってその売り上げを資金にしていたりと今でも日本と関わりのある街でもあります。数年前には海のシルクロードのシンポジウムが開かれました。ホイアンは海のシルクロードの重要な経由地でもあったのです。

ホイアンへ
 ホイアンはダナンから30kmくらいしか離れていないので行くのに困ることはないと思います。フエからダナン経由ホイアン行きのミニバスがたくさん運行されているし、ハイヤーを雇うこともできます。フエ-ホイアン間はミニバスで5ドル、ダナン-ホイアン間のハイヤーは7ドルです(1996秋)。フエやダナンで泊まったホテル、ゲストハウスに頼むなり、旅行社に直接行くなりすれば手配できます。ただ、ダナン-ホイアン間の道はそんなに良くないので天気の悪いときなどバイクタクシーではつらいこともあるかもしれません。

ホイアンの街並み
 ホイアンには古い中国風の家屋などが多く軒を連ねており、街並みも他のベトナムの街とちょっと違う感じです。いくつかの家は中を公開しており、チケットを買えば見ることができます。あるいは絵やおみやげ物を売っていたり食堂をやっているところもあって、冷やかすついでに家屋の見学ができたりもするので、ぶらぶらして気に入ったところに立ち寄るのがいいのでは。ホイアンにはカウラウという伊勢うどんに似た麺があるので、それを食べてゆっくりしましょう。

トゥボン川
トゥボン川沿いには多くのレストランがあって、夕方になるとあちこちで呼び込みをやっていたりします。客引きの女の子の誘いを断って隣の店に入ったりするとさあ大変、すごい目つきで見られたりします。あんまりあちこち浮気しないというのがベトナムの基本ですよね(^_^;)。
 トゥボン川には遊覧船があって川を船でまわれるのですが、政府の規制のためここ1、2年の間に小舟では本流に乗り出せなくなってしまいました。おかげで、小舟ではそのあたりをちょろちょろとまわるか、途中で歩いて対岸でまた乗るかしないと行けなくなってしまいました。小舟で川面を渡る風を感じながら行くのが気持ちいいのと思うのだけど。NHKで放映されていた小舟漕ぎの女の子達は元気でやっていましたが、水上生活者とは仲が悪いらしく、川を挟んでの大罵倒大会を始めてくれました。結構おもしろかったけど、静かに乗りたいという人にはお薦めできないかも。

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