FAQというのは「よく質問される項目、つまりたくさんの人が質問する項目」(Frequently Asked Question)です。ここでは、ベトナムに関してよく質問されるものを取り上げました。掲示板で質問する前に、ここと[始めに]で取り上げられていないか確認して下さい。

ベトナムへの行き方
夜に着いても大丈夫ですか?
入出国
ベトナムで見るもの
持っていくお金
持っていくお金(2)予算例
買い物
 一般的注意
 雑貨について
 荷物の発送について
 刺繍について
ベトナムの治安は?
女性二人で(一人で)旅行しても大丈夫ですか?
ベトナム人の性格
日本人はどう見られているか?
帰国便への乗り継ぎは?
ベトナムの衛生状態
ベトナムの宿
ベトナムのリゾート
テトの時期の旅行は?
ベトナムの通信事情
ベトナム人を日本に呼ぶには?
ベトナムへ送金するには?

1.ベトナムに行くにはどうしたらよいのでしょう?
 飛行機に乗ったら行けます(笑)。
 かつては関東からだと成田から香港経由、羽田から台北経由が便利でした。また、安くあげたい場合はソウル経由が定番でした。が、2002年から成田からハノイ便が出ることが決定され、その前倒しとして週2便、成田からサイゴンへの便が2000年秋に始まりました。関空からの便もそのままあり、選択肢が広がりました。関空からは直行便がホーチミン市に向けて出ていますし、香港経由やタイ経由など成田と同じようなバリエーションもあります。
 そして2003年秋から、3番目の都市として福岡が選ばれ、サイゴンへの直行便が飛ぶようになりました。
 日本航空だけでなく、全日空も飛ぶようになり、選択の幅がますます広がっています。
 現在、日本からベトナムへの直行便は以下が飛んでいます。

関空−ハノイ:木、日 (JAL755/VN949)18:55-21:45
成田−ハノイ:火、木、土、日 (JAL5135/VN945)11:00-14:20
成田−ハノイ:月、金 (JAL751/VN959)18:10-21:45
福岡−サイゴン:火、木、日 (JAL5139/VN961)11:00-13:55
関空−サイゴン:毎日(VN941)11:15-14:45
関空−サイゴン:月、火、木、金、日 (JAL5137/VN941)11:15-14:45
関空−サイゴン:水、土 (JAL749/VN947)18:35-22:00
成田−サイゴン:水、木、日 (JAL5133/VN951)10:00-13:55
成田−サイゴン:月、火、金 (JAL5133/VN951)10:30-14:25
成田−サイゴン:土 (JAL5133/VN951)11:30-14:55
成田−サイゴン:月、火、木、金、日 (JAL759/VN957)17:55-22:00
成田−サイゴン:火、水、金、土 (NH931)18:05-22:15

ハノイ−関空:月、金 (JAL756/VN948)23:55-6:20
ハノイ−成田:木、日 (JAL752/VN958)23:55-6:15
ハノイ−成田:月、水、金、土 (JAL5136/VN954)23:15-6:40
サイゴン−福岡:火、木、日 (JAL5130/VN960)1:15-8:10
サイゴン−関空:毎日 (VN940)23:30-6:45
サイゴン−関空:月、火、木、金、日 (JAL5138/VN940)23:30-6:45
サイゴン−関空:水、土 (JAL740/VN946)23:25-6:35
サイゴン−成田:毎日 (VN950)23:40-7:25
サイゴン−成田:水、土 (JAL5134/VN950)23:40-7:25
サイゴン−成田:月、火、木、金、日 (JAL750)23:50-7:35
サイゴン−成田:火、水、金、土 (NH932)23:35-7:35

 ベトナムの入国に際してはかつてビザが必要でした。ビザ取得については[始めに]をお読み下さい。2001中にフランス人と日本人については、ビザの事前発給を要求せずに空港で与えるというような話も出ていましたが、結局実現したのは2004年1月からでした。話半分に聞いておこうと言っていたのですが、やっぱり実現するまでずいぶんかかりました。それでも、書記長が保守派のレ・カ・フューから中間派のノン・ドック・マインに代わり、解放も少しは進んだのでしょう。
 ベトナムでは時々ビザの発給が制限されるという話がありました。これはベトナム国内で何らかの行事(政治的な会議など)がある時に、よく起こったようです。旅行手配はそれらの混乱を避けるため、なるべく早めにした方がいいと言っていたのが一昔の出来事です。

2.夜に着いても大丈夫ですか?
 韓国経由などの便を使うと深夜(午前1時頃)にサイゴンに到着することがあります。しかし、タクシーは営業をしていますので市内に向かうのに困ることはないと思います。ただ、そのタクシーの質が問題なのですが。
 着いてから宿を探しても大丈夫だったという報告はありますが、できれば泊まるところは予約した方が特に最初の人にとっては安心でしょう。
 良いホテルであれば、お迎えをよこしてもらうこともできます。

3.ベトナムの入出国
 ベトナムへの入出国手続きは、入国が、入国審査→荷物の受け取り→税関検査。出国が、税関検査→出国審査という手順です。書類が不備だと追い返されて最後尾に並び直さなくてはなりませんので、機内でよく確認しておきましょう。最近、最初のベトナム渡航の時に出さなくてはならなかった書類を出さなくて良くなったようです。以前は、ビザ申請の時と同じ書式のAPPLICATION FOR ENTRY AND EXITというのを出さなくてはならなかったのですが。
 出国時に陶器を持っている場合は、X線検査で引っかかる場合があります。アンティークと思われるものを持っている場合は、没収される可能性もありますので気を付けて下さい。買うときにお店の人は問題ないと言いますが、この問題ないという言葉、実際には問題がある場合が多いです(笑)。陶磁器の没収については、旅行記も参考にして下さい。
 出国に際しては空港使用料(税?)が必要です、以前は10ドルだったのが、最近サイゴンの方は12ドルになったとのことです(2000.夏)。
 入出国手続きについては[始めに]JICAの任国情報も参考にしてみて下さい。

4.ベトナムで見るものはなにがありますか?
 実はあまりありません。熱帯なのに建造物が木造であることが多かったためと、長く続いた戦争のために古い建築物はあまり残っていません。また中国文化圏であるため、日本人から見て物珍しく感じるものが少ないということもあります。そうした中では、ハノイの旧市街に点在するお寺、フエの王宮、陵墓などが伝統的な建造物を代表しているでしょう。また、フランス植民地時代のいわゆるコロニアル風建築など、人によってはおもしろいかもしれません。
 異文化を強く感じたいときには、中部のチャムの遺跡を見るといいかもしれません。チャム人の文化はクメールと同様、インド文化の影響が濃厚で、またクメールと異なる点は煉瓦づくりに固執したところです。
 また、熱帯の自然を味わうことができますので、南部のメコンデルタなどで過ごすのもおもしろいと思います。米軍の枯葉剤作戦で被害を受けて、小さくなったとはいえウーミンのマングローブは一見の価値があると言います(僕はまだ見ていません)。サイゴンからはカンザーのマングローブ林が手近に行ける距離にあります。ここは日本のNGOが活動もしているようです。
代表的な観光地
 ハノイ:歴史博物館、民族学博物館、軍事博物館、ホーチミン廟、文廟など。
 フエ:王宮、陵墓
 ホイアン:日本人街の名残、ミーソンのチャム遺跡
 サイゴン:統一会堂、戦争犯罪博物館、歴史博物館
 メコンデルタ:メコン川クルーズ
など、それなりに行く場所としてはあるのですが、見る価値を感じられるかはその人の趣味ということで。
 まあ、僕自身は、ものを見るよりもベトナム人と触れあっていた方がはるかにおもしろいと思っています。
 各地方の見所などについては[地域情報]もお読み下さい。


5.ベトナムへ持っていくお金は何がいいですか、また金額は?
 ベトナムのドンと日本円の交換レートは、2000年現在\1=125VND程度です。ドルとだと$1=14500VND程度。ドン紙幣の種類には以下の額のものがあります。200,500,1000,2000,5000,10000,20000,50000。5000ドンと20000ドンは間違えやすいので注意して下さい。闇両替や買い物の時に、間違えて、あるいはわざとこの2種類を混在させることがあるようです。硬貨はありません。
 両替については、町の銀行で日本円からベトナムドンへ両替できます。また、市中の金屋でも両替をしてくれます(堂々とやっていますが、どうもヤミらしいです)。
 しかし、到着してすぐに空港で両替できない場合もあり、少額ドル紙幣(1ドル、5ドル札)を20ドルくらいは持って行くことをおすすめします。ハノイ市街へのミニバスは3ドル、サイゴン中心まではタクシーで50000ドンです(ドルで払うと5ドルだったりするけど)。また、買い物などでもほとんどの場合ドルを受け取りますので、ドルで支払うこともできますが、計算がおおざっぱになるのでたいてい少し損をします。またお釣りをもらえないこともよくあります。
 TCはほとんど使えないので、安全にこだわる方以外にはおすすめをしません。また、TCが使えるところではクレジットカードが使えますので、そちらの方がよいと思います。

CITI BANKのCash Card(ATM)が使える銀行
・ハノイのCITI BANK……ソフィテルホテルの並び、チャン・ティエン(Trang Tien)通りの角にあります。
・サイゴン(ホーチミン市)のCITI BANK……グエンフエ(Nguyen Hue)通りの大きなビルディングの中にあります。
・サイゴンのHONG KONG BANK……ニューワールドホテルの西、ロータリーに面しています。所在地は、75 Pham Hong Thai, Q1です。
CITI BANKのページには、ベトナムの支店の情報が存在しないようです。

CITI BANKのCash Card(ATM)が使えるかもしれない銀行(要確認)
・ハノイのANZ BANK……ホアンキエム湖の西にあります。所在地は、14 Le Thai Toです。
・サイゴンのANZ BANK……ハイ・バー・チュン(Hai Ba Trung)通りがサイゴン川に突き当たるロータリーの近辺にあります。所在地は、11 Me Linh Squareです。
こちらは、ANZのCash Cardだけ?を扱っているのかもしれません。
ANZ BANKのページ

CITI BANKへの入金は、成田空港でも関西空港でもいちおう可能です。

 予算の例としては(2000年の例)、

ツアーで行く場合はホテルが込みですから、

朝食(フォー)       6000ドン
昼食(皿飯+ビール)    20000ドン
夕食(おかず二品+ビール) 40000ドン
交通費(タクシー3回)   50000ドン
喫茶代(コーヒー、おやつ) 5000ドン
            計121000ドン=1300円
程度で済むと思います。ホテルを自分でとる人は、これに宿代として15ドルくらいを足せばよいので、1日3000円ちょっとで十分です。もちろん、これより大幅に出費を抑えることももっとたくさん使うことも可能です。最近は雑貨ブームということで、若い女性が山ほど買い物をしていたりします。
 長距離の移動に飛行機を使う場合は、サイゴン-ハノイ137ドルくらい、サイゴン-ダナン90ドルくらいかかります。
 ローカルバスは、サイゴン-ミトー10000ドン、サイゴン-カントー20000ドンくらいでしょうか。最近、外国人旅行者は長距離の移動にツアーバスを使うことが多くなっているようです。これでハノイからサイゴンまでを通しで行くと大変だと思いますが、確かに安いですね。
ツアーバスの価格
 ハノイ-フエ:11$
 フエ-ホイアン:4$
 ホイアン-ニャチャン:10$
 ニャチャン-サイゴン:10$

 出国時の出国税が10(サイゴンは12)ドルほどかかりますので、それに備えて持っていましょう。ベトナムドンでの支払い(140000ドン)もできます。


6.買い物
  一般的注意

 最近若い女性にベトナム雑貨がブレークしているようで、女性雑誌が何度も特集を組み、ほとんどお買い物ツアーみたいなノリで行かれているようです。ちょっと僕にはその気持ちがよく分からないのですが、まあ、参考になればということで。
 まず、金銭感覚としては日本の1/10で考えて下さい。たとえば、ちょっとかわいいサンダルが日本で3000円くらいかなと思ったら、1/10にして300円、ベトナムドンに直して30000〜40000ドンと思ったら、そんなに感覚としては間違っていないと思います。もちろん、ものによって価格のぶれはありますので、これでも2,3倍のずれはあると思いますが、桁としては間違いないと思います。
 次に価格の現地調査。ベトナムでは一般的に価格は交渉で決まりますので、値札はありません。しかし、国営百貨店のものには付いていますので、そこで相場を把握して下さい。サイゴンとハノイにはこれが通用します。また、最近観光客から苦情が多く出ているため、サイゴンのベンタン市場では値札を付けるお店が多くなっているようです。また、変な日本語で注意を呼びかける館内放送を聞くこともできます。
 ものの価格については、人にいくらで買ったか聞くことも有効です。ベトナム人同士でも、そうやって相場情報を仕入れていますので、恥ずかしいことではありません。相場を知らないとうまく買い物をしているように見えるベトナム人でも、えらく高くものを買わされたりすることがあります。
 それから、ものを買うときの注意としては同じ店に何度も行かないこと。特に買う前に何度も行って、物欲しそうにしていると足元を見られ、高く売りつけられます。また、同じものでも価格がだんだん上がっていくということが見られますので、なじみになったらまけてくれるのではという甘い気持ちは捨てて下さい。これはベトナム人同士でも同じようで、留学している人が一時帰国で友人のお母さんのお店で買い物をしていたら、相場よりもかなり高くお金を取られたということも掲示板で聞きました。このあたりは、華僑の商売と同じかも。シンガポールなどでも、ものは知り合いから買うのではなく、知り合いでない安く売ってくれる人から買うという話を聞きます。
 工業製品(車とか電気製品)は世界のどこで買ってもそんなに価格は変わりませんので、上の情報の範疇からははずしておいて下さい。

雑貨について
 いつの間にか雑貨を買いにベトナムへというのも普通になってしまったのですが、そのあたりの情報は実は僕は全然分かりません。たまに、おみやげに買ったくらいだから。女性雑誌の特集を見た方が詳しいようです。
 サイゴンで民芸品などを買う場合は、国営百貨店の中にあるANHはお勧めです。ベンタン市場で買うよりもだいたい安く買うことができるでしょう。その代わり、値引きの方はあまり期待しないで下さい。
 サイゴンの小物雑貨のお店は現在異常に増えています。何で、こんなに増えたんだろう?雑貨の方は、そろそろピークを過ぎてきたと言われながらもなかなか人気が落ちませんね。まあ、そのうち落ち着くと思われます。今回の雑貨ブームも集中して何種類かの雑誌で特集を組み、それを演出した某出版社がありますし。しかし、文藝春秋社は一方(クレア)でさんざんリゾートとしてもベトナムを持ち上げておきながら、文藝春秋本誌では、行ってはいけない国とまでこき下ろしていて、まともな出版社のすることとは思えません。しかし、懲りずに何回も繰り返しているようです。前回、これを書いたのは夏だったのですが、正月号でもまたクレアがアジア雑貨の特集をして、週刊文春ではアジアリゾートをこき下ろすというのをやっていました。この完全なマッチポンプぶりは見上げたものです。

荷物の発送について
 場合によっては、お店を開くんじゃないかというくらい買い込む人もいて、別送品で荷物を送らないといけなくなるような事例もあるという話で、掲示板でも何回か質問がありました。
 サイゴンであれば、中央郵便局の周りに国際郵便局とかDHLの窓口とかあって、そこからDHLなりで送れます。また、日系の輸送会社の国際宅急便とかもあるので、心配はないようです。
 発送の時の梱包についても心配になると思いますが、中央郵便局の側には梱包屋さんまであります。そこであのプチプチとした緩衝材で包んでくれます。
 ハノイについても心配はいらないでしょう。

刺繍について
 あと何度か質問が出ていたのですが、ベトナムでは刺繍が結構盛んです。ハノイであれば、Ha`ng Gai, Ha`ng Ngang, Ha`ng Dda`o, Ha`ng Tro^'ng, Ha`ng Ba.cの各通りにお店が並んでいるようです。どんなデザインでもイラストでも刺繍に起こしてもらえるようですので、試してみてください。
 Ha` Ta^y 省のThu+o+`ng Ti'nには刺繍村のようなものがあるそうです。ハノイから西方向には道路事情が良くないようですので気をつけてください。刺繍村が観光コースに組み込まれているようでしたら、ツアーが出ているでしょうし、そうでなくとも旅行会社で車を手配してもらえるので、行くのは大丈夫だと思いますよ。車を借りるだけ(もちろん運転手付き)で30ドルくらいだと思います。
 またハノイ市内のバー・ディン区にはLa`ng Va.n Phu'cという別の刺繍で有名な地区があるそうです。機会があったら行ってみて下さい。

 
7.ベトナムの治安は?
 ベトナムの治安は他の国と比べて特に悪いとは言えません。これまで、外国人が殺されるような事件はほとんどなく、外国人が巻き込まれる犯罪としてはスリ、置き引き、かっぱらいなどの軽犯罪がほとんどでした。これらの犯罪は大都市では非常に多く、外国人だけでなくベトナム人自身も被害にあっていますので、常に用心が必要です。特に、サイゴン中心部では外国人は良いかもと見られていますので、気を緩めないようにして下さい。物売りを装った子供たち、複数名で組んで連係プレイでものをかっぱらう若い男たち、その他いろいろなケースがあります。市場の人混みの中など、スリ、かっぱらいの天国ですので、そうした場合ではザックは前に回すなどの注意が必要だと思います。
 ただ、最近は麻薬などの氾濫により、重犯罪も起きています。97年5月にベンタン市場で、オランダ人の女性観光客がナイフで刺されて死亡しました。これは、いっしょに歩いていた女性のショルダーバックから財布がすられて、それに気づいたこの人がスリを追いかけたところ、スリ仲間の一人にナイフで脇腹をさされて死亡したということらしいです。犯人は麻薬常習者だったという話しもあります。この事件はこれまで外国人の殺人事件のなかったベトナムで、各国の大使館、駐在員、観光客はもちろんのこと、ベトナム人にも衝撃を与えました。
 また、99年春には安全と言われてきたハノイにおいて、日本人の赤ん坊が誘拐されるという事態も起きました。この事件は比較的短時間に解決したのですが、警察への通報が犯人が日本人住居に侵入した事件初期になされたにも関わらず、初動が遅れ犯人の行動を許してしまった等の問題が生じたようです。
 自分の身は自分で守るのが旅行の基本ですので、情報を収集し、危険を避けるように行動して下さい。なお、これまでによく報告されているシクロ、バイクタクシーのトラブルについては、[シクロ]の項目も参考にして下さい。シクロ、バイクタクシーについては、良い人もいるのですが、一部悪質な人たちがかなりの問題を起こしています。そういう人に当たるかは運なのでしょうが、当たった場合は楽しい旅行が台無しになってしまいます。自分は大丈夫という過信は禁物です。
 基本的には日本でしないことはしない。人の話を鵜呑みにせず、自己責任を十分に認識して行動するということを心がけて下さい。
 サイゴンなどではいろいろな誘惑が待ち受けていますが、安易な行動は身の危険につながります。麻薬については、今の日本でもえらく簡単に買えるようになったようで、よその国のことをとやかく言えないかもしれません。でも、若い日本人旅行者が興味本位で試してショック死したとか、いろいろな話も聞きます。ベトナム人の若い世代には結構広がっているようですので、注意が必要です。現地の新聞などには、小学生に薬物入りの飲み物をあげて、麻薬中毒にするというようなひどい手口も報告されています。
 お金や貴重品は分散して、リスクを下げるとか、それなりの工夫は必要です。パスポートについては、サイゴンの大手ホテルでは預けることを求められませんが、それ以外の場合は求められることが多いです。パスポートでなく、入出国カードを代わりに預けさせられることもあります。レセプションが必ずしもしっかりしていないところでは、これをなくし、最初から預けていなかったと開き直るところもあったりして頭が痛い問題です。預けるべきではないという意見と預けてもかまわないという意見が交錯して、判断に苦しみますが、僕はこれまでそうしたトラブルは一回しかあっていません。その一回も、結局出てきてほっとしましたが。
 どんなに貧乏旅行をしているつもりでも外国人は金持ちだと思われています(し、実際そうなのです)ので、自分の身は自分で守ることをお忘れなく。
 2000年は、東南アジア各地で良く聞いたいかさまカード賭博が、ベトナムでも特に日本人の若い女性をねらって登場した年でもありました。かなりの被害が出ているようで、領事館から注意喚起が出ています。2001年春にフィリピン人のグループが逮捕されたという情報が入りましたが、この手の犯罪は模倣が多いので、これからもどんどん増えていくことでしょう。
 在サイゴンの日本領事館から出されている注意事項へのリンクを最後に示しておきます。
[日本人をねらった犯罪例]

8.女性二人で(一人で)旅行しても大丈夫ですか?
 ベトナムは上の治安の項目で書いたように、他の外国に比べて特に危険なところではありません。だから、家族から反対されて(良くあるそうですが)断念するほどのことはありません。ただ、海外旅行が初めての方には、ちょっと用心をしていただいた方が良いと思います。用心としては、お金やパスポートの管理、危険な状況の避け方など一般的なことですので、治安の項目を参考にして下さい。
 また、ある程度安全はお金で買うこともできますので、下手にけちけちしない方がいいこともあります。たとえば、ツアーバスなどで、早朝というよりも深夜にサイゴンに着いた場合、その辺で朝まで過ごそうなどと考えずに宿に入るといったことです。若い日本人女性が、そのお金をケチったばかりに薬物中毒者(結構多いのです)にレイプされたというような話も聞きます。女性は、安易に人を部屋に入れない(誘っていると誤解され、あるいは良い機会とばかりに襲われる実例もあるようです)、曖昧な返事はしないなど、より気をつけて行動して下さい。
 現地で知り合った日本人(在住者、旅行者)と情報交換するのは良いのですが、その判断をするのは自分自身であることは再度強調しておきます。異国の地で、同胞に会うとつい心が緩むものですが、いろんな方がいらっしゃいますから。

9.ベトナム人の性格
 外国人から見て、ベトナム人は温厚、ねばり強い、勤勉、現実的、したたかと言われています。一方、ベトナム人自身があげる民族の性格としては、楽観性、愛国、英雄、創造、人情、忠義の6つが特徴だそうです。
 ベトナム人の性格は地方によって大きく異なります。北部、中部、南部と大きく気候や気象条件、土地の肥沃さが異なり、それが性格に反映していると言われているからです。
 ハノイの人から見ると
『サイゴンの人は胃袋を満たすことを、フエの人は心暖かいことを、ハノイの人は頭脳明晰な人を最上とする』
と言います。
 サイゴンの人から見ると、
北部人はインテリで貯蓄性向が強く、隙がなくて気が許せない
中部人は耕地が少なく生活が厳しいため、まじめな努力家
南部人は気がよく大まかで、宵越しの金は持たない浪費家タイプ
だそうです。
 では、日本人から見てはどうでしょうか?いろいろな人の話を聞いたり、本を読んだりするとやっぱりおおらかというか、いい加減と感じることが多いようです。これは旅行者にとってはほとんど問題になりませんので、旅行者は人々はフレンドリーだし、のんびりできて良いところだなあと感じることが多いと思います。
 しかし、現地に駐在などで住む人にとっては、物事がスムーズに進まないと感じたり、その場しのぎの仕事をされたりと感じて大変みたいです。
 また、ベトナム人と結婚した人は男女ともに嫉妬深さというものに悩まされるようです。結婚したあとは、異性の友人についてはあきらめた方がよいような感じですね。
 あと、ベトナム人は近代的なものについては興味を示しますが、自分より下と見下している国(近隣だとラオス、カンボジア)の文化については興味を示さない傾向があるそうです。これは、良く言われているように小中華的な文化観が根本にありそうです。僕は、ある時ガイドと話していて、貧しくてもベトナムはアフリカの黒人とは違うんだというような表現をされたことがあります。なんか人種差別的だなと思いながら、特に反駁はしませんでしたが。

10.日本人はどう見られているか?
 さて、さんざんベトナム人のことを書いて来ましたが、逆に日本人はどう見られているでしょう?これは、日本人が情報を集めるのはとても難しくて、本当のことは良く分かりません。ベトナム人も日本人と同様に、礼儀から本当のことを本人に言うことが少ないことも一因です。
 で、危険を承知でベトナム人の日本人感を書いてみると。
 まず、日本男性は全然人気がありません(笑)。これは、かの人気TVドラマ『おしん』も結構貢献しているようですが、日本人男性は非常に封建的で、女性に全ての家事を押しつけると思われています。あと、暴力を振るうとか。暴力については、むしろ韓国人や台湾人の方が結構言われていて、これに歴史的ないきさつのある中国も含めて、同じ文化圏に属するはずの東アジア諸国は人気ということでは全滅ということになってしまいます。もちろん、外国人=金を持っているということで相殺しているところもあるので、全然ウェルカムでないかというとそうではないのですが、逆にベトナム人男性からは、金で女を買っているような印象があり、外国人(越僑も含む)については、嫉妬心の混じった苦い思いで見ていることも多いようです。
 一方、女性はというと昔からベトナムでは『西洋の家に住み、中国料理を食べ、日本人を妻とする』という言い習わしがあり、非常に良いイメージを持たれていました。ところが(笑)、最近の日本の事情がベトナムに伝わるとともに、日本人女性へのイメージもどんどん変わっているようです。ニュースというのは、どこでもエキセントリックなものが好まれるため、援助交際、やくざの暗躍、あるいは不況による失業などもかなり大げさに書かれています。実際、日本の女子高生はみんな売春しているんだろう?と直接言われたこともあります。否定しても、自分は新聞で見て知っているんだととりつく島もない有様。どうにか、これ以上のイメージの悪化は避けて欲しいと思っています。また、そうしたイメージの悪化で、思わぬ被害を受ける人も増えていることですし。
 悪いイメージから先に書きましたが、全般的には日本はアジアで最初に工業化に成功し、経済的にも大きな地位を占める国という認識は、だいたいのベトナム人が持っていると思います。魅力的な製品群に比べて、日本人そのものは姿が見えない状態が長く続き、しっかりとしたイメージはまだできていないのではないかという気もします。これからも、旅行で行くなり、住むなりする人は、日本人のイメージづくりに貢献できるのではないでしょうか?

11.帰国便への乗り継ぎは?
 できれば、地方から帰国便へ乗り継ぐことは避けた方がいいと思います。地方からの便が遅れたり、キャンセルになったりすることもあり、帰国便に乗れなくなることもあり得るからです(私も一度、国内線のキャンセルに遭ったことがあります:ダナン−サイゴン)。
 ハノイ−サイゴン間でも結構飛行機のキャンセルはあるそうです。まあ、飛行機というのはどこの国でも天候やトラブルなどでそのリスクはあるものですが。でも、帰国でハノイ−サイゴン−日本と乗り継ごうと思っている方は気が気ではないでしょうが、これについては他の国同様、運次第だと思います。最終便がキャンセルされて、乗り継ぎ便に乗れないということは信用問題なので、なかなかあることではないと思うのですが。
 サイゴンでの乗り継ぎで空港で時間が余るときは、空港で荷物などは預かってくれないので、荷物ごと市内に出るしかありません。サイゴン中心部まで行きたくない人にはスーパーボールで時間をつぶしては?という意見もあります。
 ハノイでは近くには何もありませんので、40分かけて市内に行くしかないでしょう。

12.ベトナムの衛生状態
 ベトナムの衛生状態は決して良いとは言えません。行かれる方はそれなりに注意して下さい。
 注意することとして、やはり水があります。生水は飲まない方がいいというのはどこでも同じですが、氷についても気を付けて下さい。水に乏しい時期になると川の水をそのまま凍らせたりということもあるそうです。
 公衆トイレがあまり整備されていないためか、朝など散歩するとサイゴンの町中でもそこここで人糞が転がっているのを目にすることができます。あるいは、植え込みの陰から覗く人影があって、目があったりするとそれは行為の真っ最中だったりもするのです。こういう状態ですから、乾期になると風に舞って、コレラなどが流行ったりもするそうです。暑い国なのでサンダル履きで歩かれる方も多いと思いますが、そのあたりが気になるようでしたらスニーカーなど用意しておいた方が良いと思います。また、郊外に出かけるときには、道路状態が悪いですので、靴はあった方がよいでしょうね。
 また食器の洗浄などかなりおおざっぱですので、食事の前にはテーブルに備え付けられている紙で箸やスプーン、器を拭いて下さい。これはベトナム人自身もやっていることです。

13.ベトナムの宿
 ベトナムでよい宿を紹介して下さいという質問がかなり多いのですが、基本的に宿がよいかどうかは泊まる人の趣向によりますので、具体的に名をあげることはしていません。特にミニホテルの場合は、実際に自分の目で見て、部屋の程度や従業員などを確認されることをお奨めします。特に従業員から受ける印象でほとんどの印象が決まってしまいますので、これは欠かせないと思います。中級以上のホテルの場合は設備的にはどこでもそれほど変わらないと思いますので、ロケーションなどを考慮して、選択してみて下さい。
 具体的には名をあげない代わりに相場や一般的な情報を以下に示します。
 ベトナムには高級ホテルからミニホテルまで様々な宿があります。予算に合わせて選びましょう。宿代は他の物価と比較して、非常に高いです。これは飛行機などと同じで外国人料金が設定されているためです。また、他の国と異なり、バックパッカー向けのドミトリーは、サイゴンのごく一部を除いてほとんどありませんので、安く旅行したい人にはつらいところです。
 サイゴンですと安宿街はファム・グー・ラオからブイ・ヴィエン通りにかけてのあたりにあります。このあたりは外国人旅行者が多いところですので、買い物なども含めて何かと便利です。バンコクのカオサン通りになぞらえる人も多いです。
 中、高級ホテルはドン・コイ通りから、グエン・フエ通り近辺に集まっています。
 最近は値段が下がってきていますので、ミニホテルで10ドルくらい、中級ホテル(サイゴンホテル、ボンセン、バックダンのクラス)で30ドルくらいを見れば大丈夫だと思います(99年の情報では、もっと値下がりしているという話も出てきているようです)。アジア経済の不調とともに旅行者が減り、ホテルが過剰な状態になっているため、ディスカウントの交渉もしやすいと思いますので、がんばってみて下さい。サイゴンの中級ホテルに泊まる方で、言葉に不安のある方はバックダンホテルは良いかもしれません。ここは名古屋資本で、フロントやレストランに日本語のできる女性をそろえています。また、日本人女性もスタッフとしています。また、最近パステルインサイゴンからもリンクを張ってくれと連絡が来たのですが、ここも日系で、宿泊客のほとんどが日本人です。
 ハノイの安宿は旧市街に集中していると思いますが、サイゴンほど一カ所に集まっていないので、適当に歩いて探す必要があると思います。また、ハノイの方が宿が少なく相場は高いです。ミニホテルで15ドルくらいはすると思います。旧市街でないなら10ドルくらいの所も多く、旧市街でも捜せば8ドルくらいのものもあります。
 ただ、ハノイもホテルが過剰になってきました(日経新聞にミニホテルの経営難が取り上げられるくらいに)ので、交渉の余地はあると思います。
 フエやニャチャン、ダラット、ホイアンのような観光地は宿には事欠きませんが、観光地でないところは、宿が結構限られてきます。
 ベトナムではどこでもキックバックがありますので、タクシーやバイクタクシーの運転手が宿の紹介をしたがります。良い宿を知っているというのは、単にキックバック欲しさだと思って間違いありません。しかし、泊まるところを決めていないときには、予算はこれくらいだと言って案内させてみてみるのも手です(5ドルくらいから部屋貸しをしているところがあるそうです)。実際に見て気に入らなかったら、別のところに連れて行かせれば済むことですから。キックバックの率は宿代の1割だと言われています。

14.ベトナムのリゾート
 ベトナムはまだタイなどの周辺国と比べるとリゾート地の整備はあまりできていません。それでも、少しずつ外国人観光客向けのビーチリゾートなどが増えてきました。
 ビーチリゾートなどといっても、そこに行くまでが結構大変だったりするので、リゾートに行く人でも普通のベトナムの姿が否が応でも目にはいると思っていたのですが、最近はサイゴン近郊(例えばロン・ハイなど)のリゾートホテルにお願いすれば、サイゴンのホテルまで送迎してくれるそうで、リゾート気分だけを味わい、余計なものを見ないようなこともできるようです。

北部
ドー・ソン
 公認カジノがあることで有名。

カット・バ島
 ベトナムのハワイというふれで呼び込み中。まだ、そんなに整備はされていない。

サ・パ
 高原の避暑地。少数民族が日曜にマーケットを開くことでも有名。

中部
ダナン
 ノン・ヌゥォック・ビーチにフラマリゾートができ、一躍リゾート地に躍り出る。

ラン・コー
 フエとダナンの間にあるハイヴァン峠のふもとにある砂浜の美しい小村。最近(2001)リゾートホテルのようなものができたそうです。

南部
ニャ・チャン
 ベトナム随一の観光リゾート地。ベトナム人も多く訪れている。アナマンダラリゾートができ、高級感で売っているようだが、ご飯がおいしくないというもっぱらの評判。アナマンダラは市中心部からは離れているので、外で食事というのもちょっと面倒。

ダ・ラット
 高原の避暑地。何もないところをフランスが切り開いてできたらしい。新婚旅行のメッカ。ベトナム人のコート姿が見られる。

ファン・ティエット
 最近人気が出てきたビーチリゾート。黄色い砂丘で有名なムイ・ネも10kmくらいと近い。
ヴン・タウ
 サイゴンから日帰りもできるビーチリゾート。サイゴンからここへ海水浴に行くのは定番。
ロン・ハイ
 ヴン・タウの近くにあるビーチ。ヴン・タウよりも水がきれいということで地元の人にはこちらの方が人気。

15.テトの時期の旅行は?
 ベトナムの生活は旧暦(陰暦)によって節目節目が形作られています。その中でも春節(新年)であるテト・グェン・ダン(元旦)は最大の行事です。地方から町へ働きに出ている人たちは故郷へと帰省し、難民として海外に出ていった越橋もこの時期に合わせて帰国したりするため、大民族移動となり交通機関が混雑したり、物価が高くなったりします。また、テトで物いりのため、テト前後は犯罪が増えるという物騒な事情もあったりします。
 僕自身はテトの最中にベトナムに滞在したことはないので、又聞きですが、だいたい昔の日本の正月と同じような感じを想像すると間違っていないようです。都会に出ていた家族が故郷に集まり、お互いの近況などを報告しあうというあの感じです。
 テトは、大晦日と新年三が日が基本的にお休みで、市場も遅くとも大晦日の午後には閉まってしまうようです。ただ、近年、サイゴンやハノイなどの都会では、新年2日目から商売を始める人も出始め、世知辛くなってきているようですが。旅行者相手のお店も開けているところはあるようですが、従業員もお休みを取っていますので、街全体としては前後1,2週間は元に戻らないようです。
 街の雰囲気は、ハノイでは桃の木に新年のお祝いのカードが飾り付けられてクリスマスツリーのようだったり(これはフランスの影響だろうか?)、蜜柑の木も樅の木のような形で新年の気分を盛り上げてくれます。僕は、冬のハノイは色のない街と思っていましたが、テトの時期に訪問した方は、桃や蜜柑の色が鮮やかで華やかだったと言っていました。その雰囲気を味わうだけでも行く価値があると。このあたりは、個人の感性ですが。
 サイゴンはテトの頃が一番気温が下がり、過ごしやすいはずです。街の風景は、飾る花も違うので、またハノイとは違うのではと思いますが。
 ただ、テトは基本的に家族行事ですので、知り合いなどがいない限りは旅行者にとっては何のイベントもない、寂しい時期となってしまうと思います。アオザイを作ろうと思っても、腕のいい職人さんは年末に稼げるだけ稼いで(新年を新しいアオザイで迎えるという風習もあるようで)お休みしているようですし、おみやげ物やさんなども開いているお店の数は少ないですから、少数の観光客相手のお店しか使えないでしょう。
 陰暦ですから、当然毎年テトの時期は変動します。日本のカレンダーで旧暦が載っているものを見れば、いつかは分かります(1日ずれているという話もあるけど)。

16.ベトナムの通信事情
 これまで旅行者がベトナムで自分のパソコンを用いてインターネットにつなぐためには、国際電話をするしかないと報告してきました。それは、ベトナムのネット事業者がローミングサービスの事業協定に入っていなかったためです。ところが、最近(2001.5)ローミングサービスの会社であるGRICの案内にベトナムの国名が出ていました。

Country City POP-Number Speed Modem-Type Customer-Support
Vietnam Hanoi 4-1280 56K Analog 84-4-8223900 support@fpt.vn
Vietnam Ho Chi Minh 4-1280 56K Analog 84-4-8223900 support@fpt.vn

 ハノイもサイゴンも同じ番号しか用意されていないところが笑えますが、それでも全くなかった状況を考えると随分な進歩です。使われた方がいましたら、ぜひともご報告お願いしたいものです。ちなみにGRICの電話帳URLは以下です。プロバイダーがGRICに参加しているかは別途ご自分のプロバイダーにご確認下さい。

http://pbs.gric.com/servlet/html/popfinder.html

 また、ベトナムのプロバイダーと契約するという手も考えられるでしょうが、旅行者が短い滞在の間にベトナム国内で契約を結ぶのは難しようです。数ヶ月に及ぶ滞在であれば、契約するのも一つの選択だと思います。あと、Newebだとローミング(or現地アクセスポイント)できるという噂も聞いたのですが、確認できていません。
 e-mailだけ読めればいいというのであれば、Hotmailなどのブラウザーメールにメールを転送するように設定して、インターネットカフェなどでアクセスするのがよいでしょう。インターネットカフェは結構あちこちで目に付くようになっています。サイゴンであれば、ファン・グー・ラオ、ブイ・ヴィエン、デ・タムのあたりに何軒かあるようです。ハノイはハノイタワーズの横にあるのは確認しましたが、旧市街のミニホテルやカフェにもありました。そして、ベトナムのインターネットカフェでは日本語が結構使えたりします。以前、フロッピーに日本語使用環境を入れて、あちこちにインストールしまくっていた人もいましたが、そのあたりが始まりなのかな?
 このようなことを書いていたら、時代はどんどん進んでプリペイドカード式のネットアクセス方法がごく当たり前のように使われているようになりました。これは、FPTが出しているもののようですが、アクセス番号へ電話をかけ、カードに記載されているIDとパスワードを入力してダイヤルアップするものです。現地在住の人でもこれを使っていることもあり、便利です。

17.ベトナム人を日本に呼ぶには?
 ベトナム人を日本に呼ぶことは難しいと言われています。日本という国は(アジアからの)不法滞在者(98年統計で26万人ほどだそうです)を非常に気にしており、それが影響していると考えられます。また、ベトナムが社会主義国というのももちろんあるでしょう。
 したがって、外務省に提出すべき書類はかなりの量になります。また、申請は日本で代行することができませんので、来日する人自身が現地の大使館、領事館で申請する必要があります。
 入国目的がなんだったら認められるか、これはケースバイケースなのでしょうが、用意させられる書類を見てもかなり難しいことが予想されます。たとえば、ベトナム人と結婚したいと思って、日本の両親に紹介するといった場合は正当な理由と認められそうですが、ただの友人を日本への観光に招待したいというのが正当な理由と認められるかは疑問です。まあ、これらの場合はむしろベトナム側でのパスポートの取得の方が難関なのかもしれませんが。
 また、婚約者といっても法的には何ら立証するものはありませんので、その関係を証明するための資料が必要です。具体的には、文通している手紙、一緒に写っている写真、国外で知り合ったときにはその当時に出国している証拠として、パスポートの入出国のスタンプのコピーなどが必要なようです。
 その後いろいろと話を聞いてみますと、ごく普通のベトナム人が友人に招待されて日本観光したというような例もあることが分かってきました。招待してくれた相手は、日本を代表するような企業に勤めているとのことで、収入や日本での社会的な地位が外務省の担当官を満足するものであれば、親族でなくともビザの発給は可能なようです(これはあくまで伝聞です)。
 それでは、以下に外務省自身が配付している資料を示します。申請書自体は書式に乗っ取っていれば、ワープロ打ちでも手書きでもかまわないそうです。

入国査証申請手続き
身元保証書(書式)
入国理由書(書式)
滞在日程表(見本)

これらの資料はFAXからも入手可能です。
03-3503-7051〜3、7045〜6
にダイアルして、コード番号083を押して下さい。
郵送で請求する方法についてはコード番号011を押して案内を聞いて下さい。
詳しくは外務省のVISA情報 のページへどうぞ。

ベトナム人と結婚して日本に住む場合は配偶者の在留資格認定証明書の申請が必要ですが、これは法務省(入国管理局)の管轄となり、ビザとは手続きが異なります。
在留資格審査必要書類の概要

18.ベトナムへ送金するには?
 いろいろな事情からベトナムへの送金をする人が増えてきました。そこで、その方法のまとめです。

・郵便局からの郵便為替
・銀行送金
・現地ATMを利用
・ウェスタンユニオン国際送金サービス
・ハンドキャリー 

郵便為替
 長らくもっとも安心と言われていた郵便局からの送金方法。地方の小さな郵便局ではベトナムへお金を送金したいという話が通じるまでに時間がかかるとの意見も。また、届くまでに一ヶ月弱見ておく必要があるので、時間の余裕のあるときに。電信はなく、通常の郵便為替のみのようです。郵便貯金のページは以下、

http://www.yu-cho.japanpost.jp/s0000000/ssk20100.htm
http://www.yu-cho.japanpost.jp/s0000000/ssk20571.htm


銀行送金
 国内と同様、海外へも送金できます。ただし、ベトナムがサービスの適用地域になっているかどうか、その銀行で確認は必要です。

http://www.citibank.co.jp/service/citi_service/oversea02.html
http://direct.bk.mufg.jp/tesuuryo/
http://www.bk.mufg.jp/info/gaisou_20060117.html


現地ATMを利用
 日本国内で海外でも使えるキャッシュカードを作っておき、送金したい先にカードを渡しておく方法。シティバンクなどがよく使われていました。ベトナムではサイゴンやハノイには支店があるので、そういうところでは使えます。しかし、口座管理料などを含めてお得かどうかは、それぞれの銀行で検証が必要です。

http://www.citibank.co.jp/wcc/about_jywcc.html


ウェスタンユニオン国際送金サービス
 純粋に国際送金に専念した会社です。日本では駿河銀行が代理店になっていて、ネット取引、または東京or横浜支店から送金できます。ここを使ったベトナムへの送金経験談はまだ聞いていないのですが、いかがでしょうか?この写真は、東京のウェスタンユニオンの窓口(駿河銀行東京支店)です。



ウェスタンユニオンのページは以下
http://www.westernunion.com/info/selectCountry.asp

駿河銀行の国際送金のページは以下
http://www.surugabank.co.jp/surugabank/01/05/11/0105110200.html


ハンドキャリー 
 原始的ながら、今でも根強く残っている習慣です。自分で持ち込まなくてもベトナムへ行く友人、知人に頼んでというのは、結構手軽にやっています。 これは信頼できる相手がいなくては始まりませんが、ベトナム人は直接の知人でなくとも知人の知人程度でやっています。ちょっと怖い。


海外送金(ベトナム以外も)についてはこのページも参考に
http://www.geocities.jp/mikirooga/remit.htm




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